第8回わだつみフォーラム

2012/06/30 13:40 に 徳久杉本 が投稿
   全日本国民の遠い責任
   ―戦後67年の今、改めて木村久夫の遺書を読む―
                                                  お話 高野 邦夫氏
    日 時 2012年7月7日(土)14時~16時30分(開館11時30分)  
            ◆12時より 「山里の墓標ー木村久夫の遺書から」(45分.高知放送 1995.12.7)、
                     「続 山里の墓標」(同 1996.5.11)を連続上映します。
    場 所 わだつみのこえ記念館 1階   参加費 無 料

*講師の言葉
 何年前になるだろうか、木村久夫の遺書を初めて読んだとき、文字どおり脳天をハンマーでなぐられたようなショック(感動)を受けた。それ以来、戦争責任、とりわけ国民(民衆)の戦争責任の問題を考える場合、いつもそれが土台となり、原点になった。こんな人(学徒兵)がいたのである。なぜ彼が刑死しなければならなかったのか。
 そして現在の日本は、彼の生命をかけての遺言と祈りに照らし合わせてみたとき、恥ずべき状(事)態に満ちているといえないだろうか。その責任の一端は、私たちにもあるといえないだろうか。
 死んだ人々は、還ってこない以上、生き残った人々は、何が判ればいい? (ジャン・タルジュー、渡辺一夫訳)

*講師紹介
 1938(昭和13)年生。国民学校1年生で敗戦を体験。出版社・研究所勤務を経て、元八戸工業大学教授。1992年わだつみ会入会。
〈専攻〉 日本近代教育史(特に昭和時代)、軍隊教育史(とくに陸海軍軍学校の研究)
〈著書〉 「天皇制国家の教育論 ― 教学刷新評議会の研究』(1989年→新版2006年)、『軍隊教育と国民教育 ― 帝国陸海軍軍学校の研究』(2010年、つなん出版)

    *参考文献 
     * 『新版 きけ わだつみのこえ』(1995年 岩波文庫) ご持参ください。
     * わだつみ機関誌『わだつみのこえ』94、101、115号他。
     * 安川寿之輔『15年戦争と教育』(1986年、新日本出版社)
     * 五十嵐顕『「わだつみのこえ」を聴く―戦争責任と人間の罪との間』(1996年、青木書店)
     * 家永三郎『戦争責任』(2002年 岩波書店)
     * 木村宏一郎『忘れられた戦争責任』(青木書店 2001年)

      主催 日本戦没学生記念会(わだつみ会) 共催 わだつみのこえ記念館
            文京区本郷5-29-13 赤門アビタシオン1階(地下鉄丸ノ内線「本郷三丁目駅」7分)
           電話・FAX 03-3815-8071・8571(月・水・金 13時~16時 在室)
           URL:http://www.wadatsumikai.org   E-mail : info@wadatsumikai.org

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