第6回 わだつみフォーラム 『戦没学生の手記』と日中戦争 お 話:子安 宣邦 氏講師のことば 戦没した学生の過半は日中戦争に従事し、中国大陸で命を落としました。昭和の 戦争の大部分は中国での戦争であったのです。しかしその戦争は事変といわれ、 日本人の戦争の自覚も意識も弱く、不確かなものでした。このことが中国との間 に「歴史問題」を残している理由でもあるのでしょう。いま私は「『戦没学生の 手記』と日中戦争」という題をもって、彼らの手記の上に日中戦争の痕跡を尋ね てみたいと思います。だがこれは徒労に終わる追跡かもしれません。ただ痕跡を とどめぬ日本人の負の記憶から、むしろ日中戦争の何かが明らかにされるでしょ う。 日 時 2010年10月3日(日)14:00〜16:30(開場13:00) 場 所 わだつみのこえ記念館 参加費:無料(申込不要) 講師紹介:1933年生。倫理学を学び日本思想史研究へ。大阪大学名誉教授。日本 思想史学会元会長。著書に『「近代の超克」とは何か』(青土社)、『本居宣長』 『思想史家が読む論語』(岩波書店)『「アジア」はどう語られてたきたか』『昭 和とは何であったか』(藤原書店)ほか多数。近著に『和辻倫理学を読む(青土社) 主催:日本戦没学生記念会(わだつみ会) 共催:わだつみのこえ記念館 〒113-0033 文京区本郷5-29-13 赤門アビタシオン1階 電話・FAX : 03-3815-8071・8571 |
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